自転車に乗れない息子は発達障害でしょうか?

こんにちは!ゆう先生です!
今日は、富山県にお住まいの小学生のお母さんからのご相談にお答えしますね。テーマは、
「自転車に乗れない息子さんは発達障害なのでしょうか?」
というご質問です。

こんにちは。ゆう先生、私の息子は今小学2年生なのですが、自転車にうまく乗れません。
補助輪の頃から足をうまく回すことが苦手だったので、ただ慣れるかなと思っていたのですけれども、実際、補助輪を外してやってみると全然バランスが取れなくてすぐ倒れてしまいます。
もともと、とても不器用な部分があったり、学校での運動も本人は苦手と言っています。縄跳びなども苦手です。
最近、勉強も少しずつ周りに追いつかない部分が出てきて色々と探してるうちに「もしかしたらうちの子は発達障害なんではないのかな?」と言う風な気がしてきました。
実際自転車に乗れなかったり、運動が苦手だったりする子供は発達障害と言う場合もあるのでしょうか?
というご質問になります。
こうした悩みを抱える保護者の方は、最近は増えてきたように感じます。

この記事では、考えられる原因やサポート方法についてわかりやすくお伝えします。
「もし障害だったら…」と不安になる気持ちを少しでも軽くできればと思います!
自転車に乗れないのは発達障害?
自転車に乗れない、運動が苦手な子どもが発達障害なのかという質問に対して、結論から言うと 「そうとは限らない」 です。
ただし、発達障害の一種である「発達性協調運動障害(DCD)」が原因の場合もあります。
発達性協調運動障害(DCD)とは?
DCDは、体をうまく動かすことが苦手な障害です。例えば…
- 自転車のバランスを取るのが難しい
- 服を着る、ボタンを留めるといった生活動作が苦手
- 体育の授業で縄跳びやボール遊びがうまくできない
このような症状が見られる場合、DCDの可能性も考えられます。
今回のケースだと、質問者さんのお子さんの状態と似ている部分がありますね。
勉強にも影響がある?
お母さんのご相談では、「勉強でも周りに追いつけていない」とのことですね。
この場合、もう一つ注目したいのが 「限局性学習症(SLD)」 です(旧称:学習障害)。
- 書くことが苦手
- 黒板の文字を写すのが遅い
- 計算の手順が覚えられない
これらは、DCDと重なる部分があるため、生活動作や運動が苦手なお子さんの中には学習面にも影響が出るケースがあります。
例えば、DCDは一言で言うと「不器用」と言えますが、不器用さがあることで、黒板の写し書きがうまくできなかったり、
算数の筆算で上手に線を書くことが難しくて、位がずれてしまったり、
漢字を正しく書くことが難しかったりします。
大切なのは「努力しても改善しない」場合
どの子も苦手なことはありますが、いくら練習してもうまくできない場合 は専門的なサポートが必要かもしれません。例えば、
- 自転車の練習を繰り返しても、まったくバランスが取れない
- 縄跳びやボール遊びが何度練習しても身につかない
こういった場合は、 一度専門の医師や発達支援センターに相談してみる ことをおすすめします。
早期に診断を受けることで、適切な支援を受けやすくなります。
家庭でできるサポート
すぐに診断を受けることが難しい場合や、まずは家庭で試したい場合におすすめの方法を紹介します。
今回は特に、「自転車」や「運動」について解説します。
自転車の練習
- 分解練習をする:まずは補助輪をつけた状態で「足を動かす練習」や「バランスを取る練習」をそれぞれ行う。
- バランスバイクを試す:ペダルなしの自転車に乗り、バランス感覚を養う。
まず大事なことは、さまざまな動きを一気にやらないと言うことです。
今回の自転車の場合だと、バランスをとりながら、ペダルを回すことは難しい様子なので、まずは、
1.足を今よりもっと上手に動かす練習
2.バランスを取る練習
のように運動を分解して行うことだ大事です。ステップアップする感じですね。
運動全般のサポート
- 得意な動きから始める:例えば、縄跳びが苦手ならまずは片足でジャンプする練習をする。
- 成功体験を積む:小さなステップで達成感を感じられると自信がつきます。
そして、運動全般に言えることですが、まずは好きな運動を、好きなだけ楽しむことだ大事です。
特にまだ年齢が低いので、かけっこ、鬼ごっこ、ボール遊び、トランポリンなんでも良いのですが、本人が好きなことをやるのが大事です。
その中で、意外と色々な動きを覚えていくこともできます。
そして、「小さな成功体験」がすごく大事で、
子どもは、できない期間が長かったり、他者との比較の中で自信をなくすこともあります。
その自信のなさが、運動がうまくできない(上手くなっていかない)原因かもしれません。
なので、少しのことでも全然良いので、

すごい!よくできたね!
って声をかけて、小さな成功体験を増やしていってください。
まとめ
自転車に乗れないこと、運動が苦手なこと、勉強でつまずくこと。
どれもお子さんの個性の一部です。
それを受け止めながら、「どうすればもっと楽しめるか」「どんな助けが必要か」を一緒に考えることが大切です。
お母さんの不安な気持ちは、お子さんのことを大切に思うからこそ生まれるものです。
一歩ずつ解決策を試しながら、必要に応じて専門家に相談することで、お子さんがもっと楽しく成長できる環境を整えていきましょう!