1問1答

発達障害の子たちは、将来、自立して生きていけるのか心配です。(社会やAIの発展について)

yuu

こんにちは!ゆう先生です!

今日は、小学生と中学生の息子を持つお母さんからのご相談にお答えしますね。テーマは、

「発達障害の息子たちは、将来、自立して生きていけるのか心配です。」

というご質問です。

相談者
相談者

こんにちは。ゆう先生。

私には、小学3年生と、中学一年生の息子たちがいます。

兄は汎用性発達障害と診断され、弟は自閉スペクトラム症の診断を受けています。現在どちらも特別支援学級に通っています。

どちらの息子たちも、好きなことには没頭する反面、学校の勉強などには興味は薄く、またこちらから声をかけないと支度などが進まないことが多いです。

最近、この子たちは将来自立して生きていけるのか?とても不安です。

今からできることなどあれば教えて欲しいです。

というご質問になります。

このような先のことを考えて不安になることはありますよね。

結論を言うと「今できることに集中」が最適な答えだとは感じます。

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今日に関してはそんな感じで「未来」についてと、この子達が大人になる頃の約10年後の話を予測だけしたいと思います。

先のことは誰しも分からない

正直、先の未来の事はわからないっていうのが本音でございます。

今ものすごく勉強ができるからといって、それこそ5年後10年後には、全然できなくなっている可能性もあるし、大変よくできるようになっていることもあります。

今、上手くできないことが、大人になるにつれて できるようになると言うことは多くありますし、

発達障害の場合は、大人になってもその部分の成長が見られないと、いうことも十分にありえます。

なので、今ここで考えている物事が将来どうなっているのか?というのは、実際その時になってみないと分からないと思います。

余談ですが、未来が不安な方は、東洋哲学(仏教とか)などを学ぶの結構オススメです。

ただし、とても大事なコトとして、まず人間はやった事はできるようになる可能性があり、やっていない事はできる可能性は低くなります。

とても単純なコトですが、やればできる(可能性が増える)し、やらなければできない(可能性が減る)のです。

僕たちにとって大事なのは。この部分だけです。

やればできる。やらねばできない。

自立したいのなら、自立した行動を今から取る(練習する)。

これだけで良いのです。

例えば、朝は自分で起きる。朝自分で支度をする。自分で学校に行く。

学校から帰ってきた後、自分で宿題をする。夕飯の時間を守って行動し、お風呂に入り時間になったら寝る。

この活動が、他者の介入がなくできるようにするのです。

大人になるまでに、まだ時間がありますから、毎日ちょっとずつ確実に「意識」をしていくということが、とても大事なのではないのかな?と思います。

努力の上に、サポートを考える

将来的に、一生懸命頑張った上で、できない部分があれば、その部分のみ人の手を借りたり、環境の機械化をするのが良いかと思います。

家事代行さんに週に1回家事を頼むとか、時間になったらアラームが鳴るような環境設定をしたりとか、そのように解決していくのが良いのではないのかなと思います。

また今時点でも家事代行さんに、週に一回家事をしてもらったりとかして、保護者さんもその良さなどに触れておくことも大事かもしれません。

何にせよ、自立に向けて行動しつつ、足りない部分をサポートする。

全部やってあげるのではなく、部分的にやっていく。これを療育用語でプロンプト(手助け)と言いますが、

このプロンプトと、習慣化をして行なってみてください。

自閉スペクトラム症の子どもにオススメ

最後にもう一個、特に自閉スペクトラム症(ASD)の子向けの僕のおすすめになりますが、環境を設定し直すのは大事です。

つまり、部屋の模様替えや、部屋の掃除(構造化)をしていくことは大事です。

正直、僕らは生きている環境にかなり影響を受けております。

今の環境の中で、例えば、本人たちがお母さんと同じ部屋に寝ていたりとかすると、自立するのが難しかったりするので、可能であれば部屋を分けたりするのはおすすめです。

ただ自閉スペクトラム症の場合は、勝手にやると大癇癪になる場合があるので、事前に本人に伝えるのが良いかもしれません。

ただ、環境が変わるとガラリと動きも変わったりするので、自立を促すのに環境を変化させるのは大事です。

また個人的に多くの方に効果があった方法が、部屋の掃除をすることです。

部屋の中で無駄なものは捨てて、スッキリした家を作るのは大事です。

部屋だけでなく、家全体で考えてもかなり良い感じです。

家の中での活動する内容をぐっと絞って、この子たちが本質的に必要な物以外は買わないし、置かない、見せないし、基本的にやらせない。

靴下は同じ色の、同じメーカーの同じサイズにする。

スプーンの一つまで、徹底してこだわり抜いたスプーンを5こだけ置く。

みたいな感じで、必要な部分以外は、大胆にカットしてミニマルに生活することは、特に自閉スペクトラム症の子に関しては有効かなと思います。

選択肢を減らすことで、特定の物事に集中しやすいし、

特定の物事に集中するから、物事の上達が早いです。

ただ本人にとって執着のトリガーになる物の、取っておく、捨てるの判断は慎重に行いましょう。

ただ、このように本人の環境を、本人の将来にとって大事なことを中心に構成していくイメージを持つことは大事ですね。

これらも踏まえて、未来の心配事をなくしていくために1番大事なのは、今できることを一生懸命やる!ということかなと思います。

社会やAIの発展について

最後に少しだけ10年後の未来予想についてお話ししていきます。

10年後はPC関連の業務の多くが、AIに代替されている可能性が高いと思います。

またYouTubeのような発信媒体さえ、デジタル人間みたいな存在が世の中の情報を即ニュースにしたり、即興で音楽を流したりする世界になっていると感じます。

つまり今のホワイトカラー職業や、クリエイティブ職業は、趣味でやる分にはなんでも簡単にできるので楽しいでしょうが、

それを本業とするには、明らかな実力社会になって、特に発達障害を持つ人などは疲弊すること間違いなしと言えます。

ただ、生活環境の中にもAIがどんどん組み込まれていると思うので、生活自体は最初に設定をしておけば、生活しやすい環境構築ができる感じがします。

ただ今回のように「自立」することは、ある意味極めて難しくなっていくのでは?と思う社会だと感じます。

大事なことは自立ではなく「共生」することが今後の世界では大事そうな気がします。

何が言いたいのか?というと、自立を目指させるのではなく、いかに「助けてもらえるか?」を考えさせることが大事な時代ということです。

ちょっと一昔前に戻るイメージですが、

昔はおじいちゃん、おばあちゃんもお家に一緒に住んでいて、さまざまな役割を分担して生きてきたと思います。

そのおじいちゃん、おばあちゃんの代替(いい言い方では、ないかもですが)として今後は、AIを含むスマート家電や、家事代行さんなどのサービスがもっと増えると感じます。

そうなってくると、自分は自分ができることを一生懸命やって、他できないことは他に任せる。そんなことが当たり前の社会になると僕は考えています。

その中で大事なことは「頼る」ことです。今まではお金を持っている一部の人しかできなかったことを一般の僕らも行うことができます。

それらを活用して、自分は、自分ができることを精一杯行うのが大事なのかなと思います。

つまり僕がこの記事で伝えたいのは、未来はもっと良い未来になるから大丈夫!

今よりも、もっともっと「自分」に合った時代になるから大丈夫!

ただそれを十分に享受するためには、今から

  • 自分のできること、できないことをよく知り
  • 人に優しくしたり、仲良く接することで社会と繋がり
  • 人と比べるよりも、素直に落ち着いて自分を表現する

方法を学ぶことが大事かなと思います。

詰まるところ、将来の最強ライフハック科目は「コミュニケーション」なのかもですね笑

まぁただ、10年後はこんなイメージ進んでいくと僕は思うので、本日の質問者さんに言いたいのは、

今日できることを、淡々と積み上げていきましょう!

って感じでした。

まとめ

本日は「発達障害の息子たちは、将来、自立して生きていけるのか心配です。」について回答しました。

もし、どうしても心配の場合には、僕の相談支援を受けてみてください。

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将来の事というか、正直、未来や過去のことを考えすぎると「動けない〜」ってなっちゃいますよね。

僕もよく分かります。

しかしです。実は、未来や過去というのは、あなたが頭の中で感じている事であって、実際に今起きていることと関係ないことも多いのですよね。

つまり、イメージに過ぎないのです。

これを東洋哲学でいう「空」とか「道」とか言いますね。

だから、未来は怖いし、過去はもっと怖い(人によっては逆)かもしれないけど、結局、やったことが全て、動いたことが全て。

僕らの未来も過去も、「今の選択や行動によって(意味が)変わる」と知っておくことで、少し楽になるかもしれません。

まぁ本日はそんな感じでした。

ABOUT ME
ゆう|Yuu
ゆう|Yuu
子どもの発達の専門家
現役児童指導員。一般社団法人dil理事。年間300回以上、通算2000回以上の療育。児童発達の専門家。富山県内の療育施設で主に児童・幼児の療育を行っています。
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