発達障害の娘に計算をどう教えれば良いのか教えて欲しい

こんにちは!ゆう先生です!
今日は、小学生のお母さんからのご相談にお答えしますね。テーマは、
「発達障害の娘に計算をどう教えれば良いのか教えて欲しい」
というご質問です。

こんにちは。ゆう先生。
私には2年生の発達障害と診断された娘がいます。
現在、娘は学校に楽しく通っているものの、勉強にとても苦手意識があり、特に算数に関してはほとんど問題を解くことができていません。
足し算や引き算の2けたの計算は難しく、特に2年生になってからのかけ算に関しては、
自分が言葉で覚えた2×2=4(ににんがし)は言えるのですが、実際に紙に書かれている2×2を見ると全くわかっていない様子です。
勉強はどんどん進みますし、どこから解決していけばいいのか悩んでいます。計算をどういう風に教えればいいのか教えてください。
というご質問になります。
一応、僕は富山県内で学習支援特化の塾を経営しているので、その側面から、どうやったら計算ができるようになっていくか?を解説します。

特に今回は、僕が実際の支援の場で最初にやることを解説します。
「何ができて、何ができていないのか」を把握する
まず、学習を進める前に、一番大事なのは 「お子さんがどの段階でつまずいているのかを明確にする」 ことです。
例えば、次のような段階に分けて確認してみてください。
1. 数字の順番を理解しているか
- 1, 2, 3…と順番に数字を言えるか確認する。
- 「3の次は?」など簡単な質問をして、正しく答えられるか見てみる。
- 10を超える数字(10, 11, 12…)もスムーズに言えるかも大切です。
2. 抜けた数字を埋められるか
- 「11, ○, 13」のように、間が抜けている問題を出してみましょう。数字の規則性を理解していれば埋められるはずです。
3. 言葉の意味を理解しているか
- 足し算や引き算といった言葉の意味がわかっているか確認します。
例えば、
「1個と1個を合わせると何個?」
こうした具体的な質問をして、言葉の内容が伝わっているかを見てみましょう。
この3つが算数のつまづきの場合にはとく重要になってきます。
もしこの部分でつまづいている場合、基本的には「反復練習」からスタートしていきますが、
場合によっては「SLD(限局性学習症)」や「軽度の知的障害」しれないので、なぜできないのか?を見極めるのはとても大事です。
特に「1ヶ月程度、1日20分」頑張ってもできない場合は、早めに病院の先生や学校の先生に相談してみても良い気がします。
簡単な計算から始めよう
基礎が理解できている場合は、まず 足し算からスタート するのが良いです。
最初はとても簡単なものから始めて、徐々にステップアップしていきます。
足し算の例
- 「1個と1個を合わせると何個?」
- 「7個と6個を合わせると何個?」
具体的にやってみて、どこでつまずいているのか確認してください。
たとえば、大きい数字が出てくると急に計算できなくなる場合もありますよね。
この場合、大きい数字に慣れるための練習が必要になります。
この場合も、基本的には「反復練習」からスタートしていきます。
よくあるパターンとして、ランダムに「5+6」次は、「9+7」とかをやる問題集を購入してやらせるご家庭も多いですが
僕の個人的な見解だと、「5+6」、「5+7」、「5+8」みたいな数字順の問題を自作して解かせたほうが、理解が早い気がしています。
この時点で、数字が並んでいることや、答えが順番になっていることに気が付かなかったりする場合、先ほど同様に
場合によっては「SLD(限局性学習症)」」や「軽度の知的障害」しれないので、この解き方を観察するのはとても大事です。
それができていることを確認できたら、ランダムに出したり、ステップアップすれば良いのです。
数字や計算が苦手な子への具体的なサポート方法
最後に、ここまでの確認ややることに加えて、学習支援の現場でもよく行うサポートを解説します。
1. 具体物を使う
数字や記号だけではイメージがわかないお子さんには、実物を使って教える方法が効果的です。
- 100玉そろばん:そろばんで数字を目で見ながら計算の仕組みを教える。
- 丸を描いてみる:例えば「5 + 3」なら、紙に5個の丸と3個の丸を描き、合わせて8個になることを確認させる。
2. 数字と具体物の関連性を繰り返し教える
「1 + 1 = 2」という記号の意味を具体物で示します。
- りんごを1個と1個置いて、「合わせたら2個だね!」と声かけをしてみましょう。
この段階を丁寧に行うことで、かけ算やわり算といった応用につながります。
3. 成功体験を積ませる
最初は簡単な問題を繰り返し出して、すぐに答えられる状態を作りましょう。
お子さんが「自分にもできる!」と思えるようになると、自信がついて次のステップに進みやすくなります。
実際、算数が嫌いな子供たちの多くは、算数での成功体験が少ない傾向があるので、少しのことでも良いので「褒める」ことは大切です。
4. 徐々にレベルアップする
- 足し算ができるようになったら引き算に進む。
- 1桁の計算がスムーズになったら、2桁の足し算や引き算(例:23 + 11)に挑戦する。
- 最後に筆算や掛け算といった、より複雑な計算に進みます。
自信がついてきたり、本人の実力が確実に伸びたと感じたら、次のステップに進むのが良いかなと思います。
できたから、すぐに次!ではなく、いつでも、どこでも、素早く使えるくらいの固有の能力になったと思うタイミングが重要です。
まぁ一言「焦らず進む」と言うことが大事になります。
焦らず、段階を踏んで進むことが大事
よくある間違いは、つまずいている段階を飛ばして次に進んでしまうことです。
- 「なんでできないの?」と思わずに、つまずきポイントを探してフォローすること
- 基礎がしっかりできていれば、その後の学習もスムーズになります。
まとめ
本日は「発達障害の娘に計算をどう教えれば良いのか教えて欲しい」と言うテーマでお話ししました。

数字や計算が苦手なお子さんには、基礎から一歩ずつ進めることが大切です。ポイントは、
- どの段階でつまずいているのかを明確にする。
- 具体物を使ってイメージしやすくする。
- 成功体験を積ませて自信をつける。
お子さんが「できる!」と感じられるように、焦らずサポートしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次回もお役に立てる記事をお届けします。
引き続き、よろしくお願いします。