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      支援者が行う上手な伝え方を解説|子どもの発達障害や知的障害。特別支援や療育。

      2024 12/16
      基礎講義
      2024年12月16日2026年8月22日

      こんにちは、ゆうです。

      「子どもがなかなか課題に取り組んでくれない」「こちらの指示を聞いてくれない」と感じたことはありませんか。

      そんなとき、イライラして「ちゃんとやって」を繰り返してしまうと、子どもも大人も疲れてしまいますよね。

      実は、伝え方を少し工夫するだけで、子どもが「やってみよう」と前向きになることは本当に多いんです。

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      上手な褒め方について|子どもの発達障害を解説 | 凸凹子ども発達net こんにちは!ゆう先生です! お子さんに「すごいね!」「よく頑張ったね!」と声をかける場面は、子育てや教育の中で日常的にあることですよね。 でも、ただ褒めるだけでは…

      今日のテーマは「伝え方」です。ただ、今回はいつもと少し切り口を変えて、「どんな状態なら”伝わっている”のか、どんな状態だと”伝わっていない”のか」を見分けるところから始めます。

      そのうえで、つまずいている場所に合った手法をピタッと当てていく。この順番で考えると、闇雲に言い方を変えるより、ずっと効率よく「伝わる」に近づけますよ。

      目次

      そもそも「伝わる」ってどんな状態?

      「伝える」と「伝わる」は違います。こちらが言ったつもりでも、相手が動けていなければ「伝わっていない」んですね。

      実は、指示が相手に届いて行動になるまでには、次の5つの段階があります。このどこか一つでも切れると、「伝わらない」が起きます。

      STEP
      気づく

      こちらが話しかけていることに注意が向く

      STEP
      受け取る

      言葉が音として聞こえている

      STEP
      わかる

      何をすればいいか意味が理解できる

      STEP
      やる気になる

      「やってみよう」と納得できる

      STEP
      行動に移す

      実際に体が動き、最後までできる

      この段階を知っておくと、「伝わっているかどうか」を子どもの様子から読み取れるようになります。目安はこんな感じです。

      伝わっているサイン

      • 手が止まって、こちらを見る/目が合う
      • 「何するんだっけ?」の問いに答えられる(復唱できる)
      • 質問してくる(「これはどこに置くの?」など)
      • 行動が始まる・最後までやりきれる

      伝わっていないサイン

      • 反応がない・遊びに夢中で顔を上げない
      • 「うん」と生返事だけで動かない
      • 固まる・違う行動をする・途中で止まる

      大事なのは、「聞いていない」と決めつけないことです。

      動かないのは反抗ではなく、5段階のどこかで引っかかっているサインかもしれません。まずはどの段階でつまずいているのかを見てあげましょう。

      【診断表】どの段階でつまずいている? 手法はこれ

      ここが今日の中心です。5段階のどこで止まっているかによって、効く手法は変わります。子どもの「伝わっていないサイン」から、当てる手法を選べる早見表にしました。

      スクロールできます
      段階伝わっていないサイン効く手法
      ① 気づく反応がない、遊びに夢中で顔を上げない名前を呼ぶ、軽く肩に触れる、目線を合わせてから話す
      ② 受け取る聞き返す、ざわつくと従えないテレビを消す、静かな場所で、近くで一対一で話す
      ③ わかる「え?」と固まる、違うことをする短く具体的に、一度に一つ、やって見せる
      ④ やる気になるわかっても動かない、「やだ」と言う好きを入り口に、「○○したら△△」、肯定形で伝える
      ⑤ 行動に移すやり始めるが続かない、途中で止まる最初の一歩を一緒に、区切りを示す、できたらすぐ褒める

      たとえば「返事はするのに動かない」なら、

      つまずきは④の「やる気」か⑤の「行動」であって、いくら大きな声で言い直しても(①②の手法をいくら足しても)伝わりません。

      逆に「そもそも顔を上げない」なら、まず①の注意を向けるところからです。

      手法を足す前に、段階を見きわめる。これが遠回りに見えて一番の近道なんですよ。次からは、この表の手法を具体的に見ていきますね。

      手法①:注意を引いてから、短く具体的に

      まずは段階①〜③、「気づく・受け取る・わかる」への手法です。

      子どもが他のことに夢中なとき、いきなり指示を出しても気づきません。名前を呼ぶ・軽く肩に触れる・目線を合わせるで「今から話すよ」のサインを送り、聞ける状態をつくってから伝えます。

      お母さん

      Aくん、ちょっといい?

      このように「Aくん、ちょっといい?」と一度受け止めてもらってから本題に入る、というワンクッションですね。ざわついているならテレビを消す、近くで話す。②の環境も整えてあげましょう。

      そして③の「わかる」を助けるのが、短く・具体的にです。あいまいな表現や長い説明は理解を妨げます。

      伝わりやすい言い方(GOOD)

      お母さん

      青い本を机の右側に置いてね

      お父さん

      おもちゃを箱に入れて、ふたをしてから棚に戻してね

      伝わりにくい言い方(BAD)

      お母さん

      ちゃんとしなさい

      お母さん

      きちんと片付けて

      デコくん

      ???(何をどうすればいいか分からない)

      「ちゃんと」「きちんと」は、大人には分かっても子どもには何のことか分かりません。

      「何を・どこに・どうする」まで言葉にしてあげると、「なるほど、こうすればいいんだ」と動けるようになります。言葉だけで難しければ、一度やって見せるのも強力です。

      もう一つ、③⑤で効くのが「一度に一つ」です。一気にいくつも指示すると、途中で分からなくなってしまいます。

      • BAD:「青い本を机に置いて、赤いノートをしまって、色鉛筆もまとめて…」(混乱する)
      • GOOD:「まず青い本を机の右に置こう」→ できたら「じゃあ次は赤いノートをしまおう」

      一つできてから次へ。一回につき一つの指示と覚えておくといいですよ。

      手法②:肯定形で、好きを入り口に

      次は段階④、「やる気になる」への手法です。ここが切れていると、意味は分かっていても体が動きません。まず効くのがポジティブな(肯定形の)言い方です。

      否定形は「何をすればいいか」が入っておらず、責められた感じだけが残りやすいんですね。肯定形に変換すると、命令ではなく提案として受け取ってもらえます。

      スクロールできます
      否定形(伝わりにくい)肯定形(伝わりやすい)
      走らないでゆっくり歩こうね
      やめなさいこっちに注目/静かにできるかな
      ダメこうしようね
      騒がないでお口を「シー」しようね

      もう一つ、やる気の入り口として強いのが好きなもの・メリットを添えることです。

      「今からお片づけしたら、トミカで遊ぼう」「この問題が解けたら、大好きな昆虫図鑑を見よう」というように、先の楽しみとセットにする。

      以前の記事でお話しした「○○したら△△」の言い方ですね。

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      上手な褒め方について|子どもの発達障害を解説 | 凸凹子ども発達net こんにちは!ゆう先生です! お子さんに「すごいね!」「よく頑張ったね!」と声をかける場面は、子育てや教育の中で日常的にあることですよね。 でも、ただ褒めるだけでは…

      「これって幼児向けでは?」と思った方もいるかもしれません。でも、これは小学生も中学生も大人も同じなんですよ。

      人間は「知っているもの」「好きなもの」「メリットがあること」ほど、耳に入りやすいという特徴があります。だから年齢に合わせて「勉強が終わったら、一緒にゲームしよう」のように変換すれば、そのまま使えます。

      伝わりやすさの原理は、いくつになっても変わらないんですね。

      「伝わったか」を必ず確かめる

      「より伝わる」を目指すうえで、意外と抜けがちなのが「伝わったかどうかの確認」です。

      言いっぱなしにせず、相手に届いたかを確かめるところまでが「伝える」だと考えてくださいね。やり方はかんたんです。

      • 復唱してもらう:「今から何するんだっけ?」と聞いて、言えたらバッチリ伝わっています
      • 最初の一歩を見る:動き出せるかで、④⑤まで届いたか分かります
      • 表情を見る:ぽかんとしていたら③でつまずいているサイン。言い方を変えます

      確認して「伝わっていなかった」と分かるのは、失敗ではありません。どの段階でつまずいたかが分かる、大事な情報です。そこにさっきの診断表の手法を当て直せばいいだけ。

      この「伝える→確かめる→当て直す」の小さなループが回り出すと、伝わる確率はどんどん上がっていきますよ。

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      支援者が行う上手な手助けの方法を解説|子どもの発達障害や知的障害。特別支援や療育 | 凸凹子ども発達net こんにちは、ゆうです。 子どもが新しいことに挑戦するとき、あなたはどんなふうにサポートしていますか。 「何でも手伝ってしまうと自立できなくなるのでは」と心配になる…

      まとめ:段階を見きわめれば、伝わる

      今日は、子どもに「伝わる」伝え方について、いつもと切り口を変えてお話ししてきました。ポイントを振り返っておきますね。

      • 「伝わる」には5段階(気づく→受け取る→わかる→やる気→行動)ある
      • どの段階でつまずいたかを子どもの様子から見きわめ、合った手法を当てる
      • 伝わったかを確かめて、ずれていたら当て直す

      子どもがなかなか動かないと、つい苛立って叱ってしまいがちです。でも、ほんの少し伝え方を変えるだけで、子どもは驚くほど反応を変えます。

      「気づいていないのかも」「言葉が難しいのかも」「そもそもやる気の段階かも」と、段階に分けて考えてみてください。

      最初は思うようにいかなくても、やってみて振り返り、少しずつ改善していけば、「これで伝わる」という感覚がつかめてきます。

      焦らず、一つずつ。子どもとのやりとりがスムーズになると、お互いの笑顔もきっと増えていきます。

      もし今、うまく伝わらなくて疲れている方がいたら、どうか自分を責めないでくださいね。あなたはもう、十分がんばっています。

      動画で深く学びたい方はコチラ

      最後まで読んでくださってありがとうございます。

      また次の記事でお会いしましょう。皆様、よき療育ライフを。

      ゆう先生
      相談支援員・児童発達支援員
      富山県富山市で児童発達支援、学習支援、相談支援などを行なっています。またYouTubeやInstagramなどでも療育のアレコレを発信中。
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