こんにちは、ゆうです。
今日は「境界知能と発達グレーゾーンの見分け方」というテーマについて、お話ししていきたいと思います。
ゆう先生必要な方はメモなどを取りながら見てね!



分からないことがあればインスタでDMください。
「うちの子は発達グレーゾーンなのかな」と思っていたけれど、境界知能という言葉を知って、どちらなのか分からなくなった。
そんなふうに感じているお父さん、お母さんもいるんじゃないかなと思います。


結論から言うと、僕は学習全体のペースがゆっくりなのか、得意と苦手や場面による差が大きいのかという視点で、困り方を見ています。
ただ、この二つは重なることもありますし、見た目や検査の数字だけで、きれいに分けられるわけではありません。
今日は、名前を決めつけるためではなく、その子に合う支援を考えるために、この違いを深掘りしていきますね。
境界知能と発達グレーゾーンは、困り方の出方に注目する
今回お話しする境界知能は、IQがおおよそ70〜84の範囲を指す言葉です。
僕が見ていて感じるのは、特定の教科だけというよりも、学習全体のペースがゆっくりであることが多い、ということですね。
低学年のうちは繰り返しで取り組めていても、分数や割合、長い文章の読み取りなど、考える内容が複雑になるにつれて、つまずきが見えてくることがあります。
一方で、身の回りのことや日常の会話はできていて、周りからは困りごとが見えにくい場合もあります。
そうすると、「もう少し頑張ればできるんじゃない?」と思われてしまうことがあるんですよね。



頑張っているのに、追いつかないのかな…。
でも、本人はすでに一生懸命取り組んでいるかもしれません。
できないところを努力不足と決めつけず、その子の理解のペースを見ることが大事です。
もちろん、落ち着いているかどうかや、会話ができるかどうかだけで境界知能と判断することはできません。
発達グレーゾーンは「できるとき」と「難しいとき」の差を見る
発達グレーゾーンは、自閉スペクトラム症やADHDなどの特性が見られるものの、診断基準に届かない状態を指して使われる呼び名です。
境界知能も発達グレーゾーンも、それ自体が診断名というわけではありません。
僕がグレーゾーンの子を見ていて感じるのは、できることと難しいことの差や、場面による違いが見えやすいということです。
例えば、家では落ち着いているのに学校では集中しづらい子もいれば、その逆の子もいます。
ある教科ではよく理解できるのに、別の教科になると急につまずいたり、頭では分かっているのに準備や作業が追いつかなかったりすることもありますね。
そういう姿を見ると、周りは「できるはずなのに、なぜやらないんだろう」と思ってしまうかもしれません。
ただ、本人の中では、得意な力だけでは補いきれない難しさがあるのかなと思います。
「できるはず」よりも、「どんなときにできて、どんなときに困るのか」を見てほしいんですね。
ここまでの話は、あくまでも困り方を見るための視点です。
境界知能と発達の特性が重なる子もいるので、「絶対にこっちだ」と片方に決めつけないことも大切かなと思います。
WISCは全体の数字と、得意・苦手の両方を見る
見た目の様子だけでは分からないときに、知能検査の結果が、子どもの理解を助けてくれることがあります。
WISCの結果を見るときは、全体を表す全検査IQと、五つの指標のプロフィールの両方に目を向けてみてください。
全体の数字を見ると、同じ年齢の子どもたちと比べたときの、おおよその位置が分かります。
ただ、その数字だけでは、本人がどのように困っているのかまでは見えてきません。
例えば、全検査IQが100であっても、言葉を理解する力は高い一方で、作業を進める速さには難しさがある、ということがあります。
話を聞くとよく分かっているのに、ノートを書いたり、課題を終わらせたりする場面では追いつかない。
そういう子に「分かっているんだから早くやって」と伝えても、本人の困りごととはかみ合わないわけですね。



分かることと、できる速さは別なんだね。
全体の数字が低めに見える場合も、すべての力が同じようにゆっくりなのか、ある部分の難しさが目立っているのかで、見方が変わってきます。
僕は、平均の数字に安心したり、不安になったりするだけでなく、その子の中で何が得意で、何が負担なのかを知ることが大切だと思っています。
指標の差だけで、発達障害やグレーゾーンとは決められない
ここは、誤解してほしくないところです。
WISCは知能検査であって、これだけで発達障害を診断する道具ではありません。
動画の中では、指標の差を見る際の例として「15点」という数字にも触れています。
ただ、差が15点あればグレーゾーン、と判断できるわけではありません。
指標の差が大きくても定型発達の子はいますし、差が小さくても自閉スペクトラム症の子はいます。
数値の差は、困りごとを考える手がかりにはなりますが、それだけで名前を決めるための線引きにはならないんですね。
検査の数字に加えて、園や学校ではどう過ごしているのか、家では何に困っているのかを見ていくことが大事です。
検査は補助であって、支援の中心にあるのは、その子の日常の困りごとです。
「この数字は何を意味するんだろう」と気になったら、検査を担当した方や先生と、実際の様子を照らし合わせて考えてみてください。
学習全体がゆっくりなら、理解できるペースで積み上げる
さて、違いを考えるのは、分類することそのものが目的ではありません。
僕が大事だと思うのは、困り方によって、支援の力を入れる場所が変わるということなんですよ。
学習全体がゆっくりな子には、その子の理解のペースに合わせて、できる段階から積み上げていくことが大切です。
例えば、取り組む問題数を絞る、宿題で書く量を調整する、テストに取り組む時間を相談するといった方法が考えられます。
診断名の有無だけで諦めず、今どこに負担があるのかを学校に伝えて、必要な配慮について相談してみてほしいなと思います。
家庭学習でも、分からない課題を長い時間続けるより、本人が理解できるところから、一つずつ繰り返していくことが大事ですね。



できるところから、一つずつでいいんだね。
僕は、勉強の量をただ増やすというよりも、本人が吸収しやすい学習のルーティーンを作るという感覚が近いかなと思っています。
みんなと同じ速さに合わせ続けるのではなく、その子が分かる速さで、着実に積み上げていく。
そういう支え方を考えていきたいですね。
場面で力が変わるなら、まず合う環境を探す
一方で、場面による得意と苦手が目立つ子には、まず環境に目を向けてほしいなと思います。
僕もグレーゾーンや発達障害の子の療育に関わる中で、努力だけでは難しい部分がある一方で、条件が合うとなぜかできる、ということを感じてきました。
この「なぜかできる」を、もう少し大事にした方がいいんじゃないかなと思うんですよね。
例えば、お父さんやお母さんが何度伝えても届きにくいのに、ある先生が伝えるとすっと入ることがあります。
逆に、普段はできる子が、場所や相手が変わると難しくなることもありますね。
だから、どんな場所で、誰と、どの時間に取り組むと力を出しやすいのかを見ていくことが重要なんです。
見通しを先に伝える、指示を一度に一つにする、書く量を調整するなど、その子に合うやり方を考えていきます。



できたときの条件も、見てみようかな。
できない場面を責めるよりも、できた場面の条件を支援に生かしていきたいですね。
もちろん、境界知能の子にも環境調整は大切ですし、グレーゾーンの子にも学習の積み重ねは必要です。
二つの支援をきっぱり分けるというより、その子の困り方に合わせて、どこを先に整えるかを考えてみてください。
今のIQだけで、将来の暮らしは決まらない
最後に、将来の見方についてもお話ししておきます。
今、検査の数字が低かったり、困りごとが多かったりすると、お父さん、お母さんも先のことが心配になりますよね。
ただ、僕は、今の数字だけで、その子の将来を決めてほしくないと思っています。
生活の中でどんなことができているのか、自分に合う環境を選べるのか、困ったときに支えを受けられるのか。
そういう、実際に暮らしていくための力、適応行動にも目を向けていくことが大切なんですね。
発達の特性があることと、毎日の生活でどれだけ困るかも、同じものではありません。
特性があっても、合う場所や人、取り組み方が見つかることで、過ごしやすさが変わってくることがあります。
だからこそ、今できることを一つずつ考えながら、本人が力を出しやすい環境を探していきたいなと思います。


まとめ:名前を決めるより、その子に合う支援につなげよう
境界知能は学習全体のペースがゆっくり、発達グレーゾーンは得意と苦手や場面による差が見えやすい、というのが今回お伝えしたかった視点です。
ただし、二つが重なることもありますし、WISCの数字だけで決められるものでもありません。
大事なのは、「どちらなのか」を決めつけることより、「今、何に困っていて、何を整えると楽になるのか」を考えることです。
お父さん、お母さんだけで答えを出そうとせず、園や学校、検査を担当した方などに、具体的な困りごとを話してみてください。
子どもたちが少しでも過ごしやすくなるように、一緒に支援を考えていけたらいいなと思っています。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。皆様、良きライフを!

