こんにちは、ゆうです。
今日は「支援級と通級、何がどう違うのか」というテーマでお話ししていきたいと思います。
ゆう先生必要な方はメモなどを取りながら見てね!



分からないことがあればインスタでDMください。
10月くらいから、全国各地で就学時健診が始まっていきます。
この時期は、自分の子が通常学級に行くのか、特別支援学級に行くのかで悩まれる方が多いと思います。
そこにもう1つ「通級」という選択肢もあって、余計に分かりにくいですよね。
この記事を最後まで読めば、支援級と通級それぞれの概要が見えてくるかなと思います。


結論を先に言うと、2つの違いは「在籍するクラス」と「支援の量」です。今日はそんなお話です。
就学を前に悩んでいる方へ、先に伝えたいこと
本題の前に、1つだけお伝えさせてください。
就学を目の前にしたこの時期は、時間もあまりないし、どちらの教室に行くかも分からない。
毎年、支援施設で見ていても「どうしよう、どうしよう」と悩まれる方は本当に多いです。
自分の希望はこっちだけど、そうならないかもしれない。
お父さんとお母さんで方針が合わない、ということもよくあります。



私は支援学級がいいと思うけど、パパは通常学級でしょって…
でも先に伝えたいのは、どちらの教室に決めても、子どもはちゃんと成長するということです。
どっちに行ったから人生終わり、ではありません。
それに、あと1〜2か月して実際に教室が決まると、結構すっきりする方がほとんどです。
通常学級なら通常学級で、通級なら通級で、特別支援学級なら特別支援学級で「頑張っていこう」と思える。
発達支援は長い時間をかけて1つずつ課題をクリアしていくものなので、この先も簡単にはいかないこともあると思います。
それでも、今つらい方も、もう少ししたら楽になるということだけは、先にお伝えしておきたいです。
一番の違いは「在籍するクラス」
支援級と通級で一番大きく違うのは、在籍です。
- 支援級:在籍は特別支援学級
- 通級:在籍は通常学級のまま
僕らが子どもの頃を思い出してほしいんですけど、健康観察で使う「1番 誰々、2番 誰々」という名簿がありましたよね。
支援級の子は、基本的に通常学級のその名簿ではなく、特別支援学級という別の教室の名簿に入っている、というイメージです。
細かく言うと配慮されている部分もあるんですけど、まずは「学級の籍そのものが違う」と押さえておいてください。
特別支援学級(支援級)とは
支援級は、正式には特別支援学級と言います。
- 1学級は8人以下
- 知的障害、自閉症・情緒障害など、障害の種類ごとに分かれている
- 違う学年の子も一緒に学ぶ(1〜3年生で1クラスなど)
- 週の授業の半分以上を支援級で過ごす
通常学級よりも人数がすごく少ないので、支援をたくさん受けられる可能性が高いんですね。
知的障害のクラスは、多くの場合、軽度知的障害の子が中心です。
自閉症・情緒障害のクラスには、自閉症やADHDの子などが在籍しています。
一言でまとめるんだったら、支援がたくさん受けられる学級が支援級です。
支援級で学ぶことと「交流学級」
学ぶ中身を、その子に合わせられる
支援級の最大の特徴は、学ぶ中身をその子に合わせられることだと僕は思っています。
通常学級はカリキュラムが決まっていて、その学年のその時期に学ぶことが決まっています。
一方、支援級では学ぶ内容や進み方を、その子に合わせて組み替えることができます。
- 知的障害がある場合:下の学年の内容に合わせたり、生活に必要なスキルを学ぶ「自立活動」を行ったりする
- 自閉症やADHDの場合:基本は学年に応じた勉強をしつつ、音や匂いなど気になる刺激をできる限りカットした落ち着ける場所で学ぶ
カスタマイズできる、というのが支援級の強みかなと思います。
一部の授業は「交流学級」で受ける
支援級の子は、朝から最後までずっと支援級にいるわけではありません。
支援級だけだと、たくさんのお友達とのコミュニケーションが学べないままになってしまいます。
なので、朝の会や体育、図工、給食などは、1組や2組といった普通の学級(交流学級)で一緒に受けることができるんです。



給食は1組のみんなと食べるんだ!
この配分は、支援級の担任と保護者が相談して決めていきます。
感覚の過敏が強い子やコミュニケーションがかなり難しい子なら、4分の3を支援級、4分の1を交流学級で、という形もあるのかなと思います。
通級(通級による指導)とは
通級は、正式には通級による指導と言います。
クラスはそのままで、決まった時間だけ通う支援の仕組みと見た方がいいかなと思います。
在籍は通常学級なので、普段の授業はクラスのみんなと一緒に受けます。
その上で、週に1〜2時間程度だけ授業を抜けて、通級指導教室に行って指導を受けます。



わたしは週に1回、通級の教室に行ってるよ!
指導は1対1が基本です。
ただ最近は通級に通う子が増えてきたこともあって、3〜6人の小さなグループで行うパターンも増えていると言われています。
通級で学ぶことと、抜けた授業の扱い
勉強の遅れを取り戻すだけの場所ではない
ここはよく誤解されるところなんですけど、通級は勉強の遅れを取り戻すだけの場所ではありません。
国語や算数などの教科は通常の学級で学ぶので、通級の時間はそれ以外のことを重点的に指導します。
- 気持ちのコントロール(アンガーマネジメントなど)
- 自分の気持ちの伝え方
- 発語・発音(「ことばの教室」として言葉を重点的に扱うところも)
もちろん、勉強の遅れで自己肯定感が下がっている場合や、学習障害の子で学習の支援が必要な場合は、勉強のサポートをしてくれることもあります。
ただ本来は、その子が今困っていることを解決するための場所だと覚えておいてほしいなと思います。
抜けた授業は家庭で補う
では、通級で抜けた授業はどうするのか。
今の制度では、基本的に家庭で補う形になっています。
また、ことばの教室のような通級指導教室がどの学校にもあるわけではありません。
自分の学校にない場合は、その時間に他の学校へ行って受けてくることもあるので、保護者の送迎が必要になる場合もあります。



抜けた授業のフォローも送迎も、うちでやらなきゃいけないのか…
勉強は遅れたくないけど、通級のような支援も受けたい、という場合は、やりくりが難しい部分もあります。
そういう時は、放課後等デイサービスのようなサードプレイスを頼るのも一つの方法かなと思います。
支援級と通級、どんな子に向いている?
支援級が向いている子
僕個人としては、学習面でも生活面でも、支援を多く必要とする子は支援級の方がいいと思っています。
つまり、一人でできることが多いか少ないか、なんだと思うんです。
誰かに声をかけてもらわないと動けない、人が多いと本来の力を発揮できずに暴れてしまう。
そういう場合は、支援級の方がいいんじゃないかなと思います。
支援級で交流学級にも参加しながら学んでいく中で、成長して他の選択肢が見えてくることもあります。
通級が向いている子
通常学級の学習におおむね参加できるけど、一部だけ特別な指導が必要な子は、通級がいいんじゃないかなと思っています。
例えば自閉症で、こだわりや対人関係のつまずきがある子。
ADHDで、ずっと同じ教室にいると落ち着いて勉強できない子などですね。
押さえておきたい3つのこと
- 知的障害は通級の対象にならないので、基本的には支援級の在籍になる
- 支援級と通級は併用しない。どちらか一方を使う仕組み
- 診断名で決まるわけではない。自閉症の診断があっても通常学級の子はたくさんいるし、診断がなくても通級や支援級の子もいる
一番大事なのは診断名ではなく、学校生活の中でどれくらい困りごとがあるかなんですよね。
生活上の困りごとが大きければ支援級寄りに、生活はある程度できて一部に苦手があるなら通級寄りになるのかなと思います。
決め方の違いと「後から変えられる」こと
支援級は教育委員会が総合的に判断する
支援級に入るかどうかは、保護者の意見を聞き、専門家の意見も参考にしながら、教育委員会が総合的に判断します。
希望すれば必ず入れる、というわけではありません。
意見が合わない時は話し合いを重ねて決めていきますが、保護者がすべて決められるわけではない、ということは知っておいてください。
通級は学校と相談して始める
通級は在籍が通常学級なので、学校と相談して決めます。
申し込みの時期に決まりはなく、学期の途中から始めることもできます。
ただ時間割を組んでいる関係で、次の学期や次の学年から始まることが多いので、希望するなら早めに学校に伝えるのが大事かなと思います。
一度決めても、後から変えられる
よくある誤解が「一度決めたら後から変えられない」というものです。
そんなことは全くなくて、通級から必要に応じて支援級に移ることもできます。
支援級で頑張って、いろんなことができるようになって通常学級に移る子も十分います。
今の時点で心配事が多いなら特別支援学級、部分的に見てほしいなら通級、大丈夫そうなら通常学級。
まずはそう考えて、入学後に困りごとが出てきたら、その時に変えればいいんじゃないかなと僕は思っています。



途中で変えられるなら、少し気持ちが楽になった!


まとめ:違いは「在籍」と「支援の量」
支援級と通級の違いは、在籍するクラスと、受けられる支援の量です。
ただ一番大事なのは、どっちの学級に入ったから終わり、うまくいった、ということではありません。
子どもたちは、それぞれの学級で十分頑張っていると思います。
見た目ではなく中身、つまりスキルが伸びているか、気持ちが整っているかを見てあげてください。
そして毎年「来年もここでいいかな」を繰り返しながら、その子に一番合う場所で学ばせてあげることが何より重要かなと思っています。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。皆様よき療育ライフを。


