【プロ目線】3歳までに出やすい発達のサイン7選。発達障害、知的障害、自閉症の特徴など。

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こんにちは、ゆうです。

今日は「3歳までに出やすい発達のサイン7つ」というテーマでお話ししていきたいと思います。

0歳から3歳までのお子さんに該当する話ですね。

ただ最初にお伝えしておくと、年齢が低いうちは、判断が実は難しいんですよ。

今からお話しする7つのサインがあったとしても、絶対とは言いません。

ただ、早期に気づけると、いろんなことを覚えられるんですよね。その結果、小学校や中学校に行った頃には、周りの子と大きく変わらないというケースもあるのかなと思います。

なので今日は、必要な方はメモを取りながら読んでいただければと思いますし、この記事をどこかにブックマークしておいて、1ヶ月くらいの間に「あれっ」と思うことがあった時に、この7つに該当していないかもう一度確認してみる。そんな使い方をしてもらえたら嬉しいです。

長期間、そして高頻度で起こっている場合には、療育施設などに相談してみるのが良いのかなと思います。

目次

0歳から1歳半に見えるサイン

① 目が合いにくい、笑い返しが少ない

赤ちゃんは生後数ヶ月で人の顔をよく見つめて、あやすと笑い返す「社会的微笑」が出てきます。

目が合いにくい。あやしても笑い返しが少ない。いないいないばあへの反応が薄い。

そんな様子が続く時は、人との関わりの育ちを見てあげたいサインのことがあります。0歳台から家庭で観察できる、一番早い手がかりですね。

僕もこの業界が結構長くなってきましたが、反応が明らかに薄いなという場合には、最近はすごく心配するところもあるなと思っております。

生後半年くらい経つと、こちらの働きかけに反応してくれることが増えてくるんですよね。でも自閉傾向があると、笑い返しがなかったり、目が合わなかったりする。

ここで、現場でよく聞く話をひとつ。

上のお子さんが発達障害の診断を受けていて、その後に弟くんや妹ちゃんが生まれた。すると親御さんから「この子はお兄ちゃんより手がかからないんです」と言われることが結構あるんです。

あんまり笑わない。かといってすごく泣くわけでもない。だから手がかからない。お利口さんなんです、と。

ただ、支援者の目線で言うと、その時に「本当に大丈夫かな」と思うことがあります。

何かというと、関わりなんですよね。大人からの、あるいは他の子どもからの関わりがあった時に、それをよく見ているかな。笑っているかな。ここが少ないと、少し心配な時があるかなと思っております。

② 名前を呼んでも振り向かない

2つ目です。自分の名前には気づかないんだけれど、消防車の音や救急車の音、ガラガラの音にはむしろ過度に反応しすぎる。こういうことがある場合も、少し心配なところかなと思います。

この時期に名前を100パーセント覚えているとは言いません。

ただ、お母さんやお父さんが「〇〇ちゃん」「〇〇くん」と声をかけた時に、なんとなくこっちに反応するのかどうか。これはすごく重要なんですよね。

幼少期に自閉傾向があると、反応がかなり薄かったりします。もう本当に聞こえていないくらいの感覚で、全然反応してくれないということがあるんですよ。

ただ、これは聴覚の問題ではありません。

僕らの脳は、まわりに溢れている音の中から「自分に関係のある音」だけを選び出すフィルターを持っています。人混みの中でも自分の名前だけは耳に飛び込んでくる、あの感じですね。

自閉傾向があると、この大事な音と大事じゃない音の見分けがつかない可能性があるのかなと思っております。

だからサイレンのような音には過度に反応することもある。人の声に対する関心が薄い、というところですね。

もちろん、今はそうなだけで、少し成長したらできるようになる可能性もあります。

大事なのは、それが0歳から1歳半、2歳、3歳になっても続いているかどうかです。

1歳半から2、3歳に見えるサイン

最近は情報が世の中に知れ渡ってきたので、この頃に発達の凸凹に気づかれる親御さんが増えてきたなという印象があります。

③ 「見て見て」の指差しが出ない

1歳前後から出てくる指差しには、2種類あります。

  • 「取って」と伝える要求の指差し
  • 見つけたものを「見て見て」と伝える叙述の指差し

特に後者の叙述の指差しは、同じものを一緒に見て、気持ちを分かち合う力の表れなんですね。

1歳半頃になってもこの「見て見て」が出ない時は、1歳半健診で相談できる代表的なサインと言われております。

出ていれば、共有する力が育っている証拠です。

出ていない時は、他者に関心がない可能性、あるいは他者という存在がまだよくわからない可能性があるのかなと思います。

ここら辺が薄いと、見ていて本当にわかるんですよ。こちらが声をかけても、自分の遊びには夢中になっているんだけれど、こちら側の促しにはほとんど気づけない。そんな感じですね。

④ 指先を見る、手をクレーンのように使う

4つ目。これはかなり代表的なサインかなと思っております。

お父さんお母さんが「あっち見て」と指を差した時に、その方向を見るんじゃなくて、指を見ていることが多いんですよ。指先そのものを見ている。

これは僕も結構顕著だなと思っておりまして、「あっち見て」と言うんだけれど、見れずに、なぜか知らないけど指を見ている。そして指を掴む。こんなことがかなり多いなと思います。

もうひとつが、欲しいものがある時に、親の手を掴んでクレーンのように使って取らせようとする。いわゆるクレーン現象ですね。これもかなり顕著なサインでございます。

どちらも、相手の気持ちと自分をつなぐ「共有の育ち」が薄いのかなと思います。

自分なりの方法で伝えようとしている時もあると思うんですよ。ただ、同じところに一緒に意識を向けるのは難しくて、物理的に物を取らせたい、という形になっているような感じですね。

これも全員に全くないわけじゃありません。ただ、高頻度で長期間続く場合には、発達の傾向がある可能性が高いという感じでございます。

⑤ 言葉が遅い、出た言葉が消える

5つ目は言葉です。ここは本当にターニングポイントになって、健診で引っかかっていなくても、親御さんが相談に来られるパターンが多いところですね。

1歳半頃の目安は「まんま」「ワンワン」といった簡単な言葉が出てくるかどうか。一言でいいので、名詞が出てくるような感じですね。

1歳半でまだ出ていない子もいます。ただ、2歳になりました、3歳になりました、それでも言葉が出てこないという場合には、発達特性の可能性があるかなと思っております。

そしてもうひとつ。自閉傾向のある子に結構該当するのが、一度出た言葉が消えてしまうということです。

「まんま」「ワンワン」と途中まで喋っていたのに、ある一定のラインを超えたら急に喋らなくなってしまう。これ、あるんですよね。

順調に見えて、言葉が出てきたなと思ったのに、なくなってしまう。だから親御さんは心配になります。

逆に、途中で言葉が出ていたから安心してしまって、そのまま期間が過ぎて、3歳児健診で相談につながるということもあります。

言葉は、お子さんの育ちを見るうえで結構重要な指標になるのかなと僕は思っています。

2歳から3歳頃に見えるサイン

⑥ 音、肌触り、食べ物への強い偏り

この頃になると、また顕著にわかりやすいのが、音や肌触りや食べ物への強い偏りです。

自閉傾向があると、大きい音がした時に耳を塞ぎます。他の子がいる中で見るとすごくわかりやすくて、本当にさっと塞ぐんですよ。

あとは、人の耳に興味があるのか、サワサワと触ることもありますね。

それから、特定の肌触りの服を極端に嫌がる。食べ物が極端に限定される。

だから人によっては太りすぎたり、人によっては痩せすぎたりして、親御さんが困っている、心配しているというパターンも結構あります。

こういう感覚の敏感さ、あるいは鈍感さも、幼児期に見えやすいサインかなと思っております。

ここでひとつ、大事なことを。

これは知識がない方が見ると、「わがままだな」と思われてしまうことがあるんです。

特に、ご自身が厳しくしつけられて育った方の場合、自分にも実は似たようなことがあって、それを無理に頑張って乗り越えた経験があると、自分の子にも同じようにさせてしまうことがある。あるいは「頑張ればできるでしょ」と、感覚的にもやもやしてしまう。

実際、慣れてくるところもありますし、年齢とともに改善する部分も十分あります。

ただ、特にこの時期に関しては、無理をさせない方がいいかなと思います。少しずつ、ちゃんと慣れてくるのでね。

もちろん、完全に一生慣れないというパターンもあります。そこは子どもによりけりというところでございます。

⑦ 遊びが偏る、ごっこ遊びが少ない

最後、7つ目です。

車を一生懸命ずらっと並べる。ブロックやカードをずっと並べる。こういうことをやったりします。

ミニカーで言うと、多くの子は「ブーン」と言って運転して遊びますよね。いわゆる見立て遊び、ごっこ遊びです。

でも自閉傾向がある子の場合は、ミニカーのタイヤをくるくる回している。そんなことに喜んでいるということがあるのかなと思っております。

そして遊んでいる最中に、並べた車をちょっとずらされると、大変な癇癪になる。こういう遊び方をしている場合には、もしかしたらそういう特性があるのかなという感じですね。

ここまで来ると、幼稚園や保育所に通っている場合は先生が気づくパターンもあります。3歳くらいでこの傾向が顕著であれば、3歳児健診で相談してみるのが良いのかなという気がします。

ただ、ここはちょっと難しいところもあって、この年代以降になると、ごっこ遊びをする子もまあまあ出てくるんですよ。

役割が与えられると溌剌としていろんなことができるんだけれど、役割がない時にはぼーっとしているというタイプもいたりします。

だからここから先は、「遊びがうまくできない」「遊びが偏っている」という形で見ていくことになるのかなと思っております。

サインがある、イコール障害ではありません

ここまで7つお伝えしてきました。そのうえで、一番覚えて帰ってほしいことを書きます。

ここまでのサインに当てはまる、イコール障害ではありません。

もちろん、診断はつかないけれどグレーゾーンということもありますし、最近は細かく分類されるので難しいところもあるんですけれど。

ただ一つ言えるのは、こういうサインがあるから絶対に障害だ、という風には思わないでほしいということです。

子どもたちはまだまだ可能性の塊だなと思っていて、やったことは覚えられるんですよね。

言われたことはできるようになる。言われていないことまで想像がつくかどうかは、ちょっと別の問題です。ただ、覚えてはくるんですよ。

それができるようになれば、一般的にはそんなに障害的に見られることも少ないのかなと思います。

そのうえで、サインがある場合、特に幼少期に療育を受けていると、その後の人生が楽になりやすいと言われています。

だから、サインを見つけることは大事。でも「この子は障害だ」と思いすぎるのはやめてほしいなという風に思っております。

代表的な例が、イヤイヤ期の多動や癇癪ですね。

3歳、4歳くらいって、この時期は本当に動くんですよ。それはもう、しょうがない部分もあります。

それでも、周りが静かにしているのに自分の子だけ動きが大きい、癇癪が激しいとなると、「これはもう障害なんじゃないか」と心配になってしまう親御さんもいます。

でも、この時期は脳が成長する激動の瞬間です。判断が難しい場合には、専門家にちょっと相談してみてほしいなと思いますし、何でも白黒つけすぎるのは良くないということを、覚えておいていただければと思っております。

合言葉は「共有が育っているか」

7つのサインを全部覚えるのは大変だと思います。だから、家庭で観察する時のポイントを一つだけ挙げておきますね。

全般に言えるのは、共有が育っているかどうかなんですよ。

  • 指差しした方向を、一緒に見ているかな
  • 見つけたものを、見せに来るかな
  • 呼びかけに、振り向くかな
  • 遊びに、物語があるかな

自分だけで完結するんじゃなくて、誰かと共有した物事ができているか。ここができているんであれば定型的と言えますし、できていない場合には、少し気にかけてあげたい部分があるのかなと思います。

そして、違和感があったらその都度メモを取っておく。そうすると、支援者と話す時に話しやすくなるポイントが増えるかなと思いますので、ぜひやってみてください。

家でできる、最初の一歩

サインに気づいたら、一番最初にやることとして、実物の絵や写真で伝える癖をつけてほしいなと思います。

これは療育施設ではあるあるなんですけれど、見通しが立っていないことは、できないんですよ。

だから最初の療育は、同じことを繰り返したり、視覚提示を使って毎回見通しを持たせたりしながら、「ここではこんなことをするんだよ」ということを理解してもらうところから始まります。

それをお家でもぜひ取り入れてほしいなと思っていて、言葉だけじゃなくて、実物のイラストや写真を添えてあげる。

ちょっとした教材は、印刷すればすぐ出てくる世の中になりましたよね。ChatGPTのようなAIに聞けば画像を作ってくれたりもするので、うまくサービスを活用して、子どもたちが分かりやすい表現を探してみてほしいなと思います。

健診と相談窓口は、味方です

サインに気づいたら、1歳半健診、3歳児健診で相談していただければと思います。

気になることがあったら、病院でもいいですし、児童発達支援センターでもいい。正直、どこでもいいんです。

相談してみて、まずは自分ができることを探していく。これが重要かなと思います。

一人で抱え込まないで、誰かと共有していく。

子どもに求めている「共有」を、まずは大人がやってみる。そんな風に考えていただけると良いのかなと思います。

まとめ:7つのサインと、覚えて帰ってほしいこと

今日お伝えした7つを、最後に並べておきますね。

  • 目が合いにくい、笑い返しが少ない
  • 名前を呼んでも振り向かない
  • 「見て見て」の指差しが出ない
  • 指先を見る、手をクレーンのように使う
  • 言葉が遅い、出た言葉が消える
  • 音、肌触り、食べ物への強い偏り
  • 遊びが偏る、ごっこ遊びが少ない

目、呼びかけ、指差し、視線と手、言葉、感覚、遊び。そして合言葉は「共有が育っているかどうか」です。

もう一度だけ書いておきます。サインがあるからといって、障害だと決まったわけではありません。

ただ、長期間そして高頻度で続いている場合には、早めに相談してみる。それだけで、その後がずいぶん違ってくるのかなと僕は思っています。

気になることがあったら、コメント欄に残していただければ、答えられる限り僕もお答えします。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

また次の記事でお会いしましょう。皆様よき療育ライフを。

ゆう先生
相談支援員・児童発達支援員
富山県富山市で児童発達支援、学習支援、相談支援などを行なっています。またYouTubeやInstagramなどでも療育のアレコレを発信中。
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