発達障害って何なのか??(児童発達支援・療育・特別支援)
こんにちは、療育の先生、ゆうです。
今回は、「発達障害って何なのか??」についてお話しします。
発達障害の種類と分類の難しさ
今日は「発達障害って何なのか??」というテーマについて、改めて考えてみたいと思います。
発達障害と一口に言っても、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症など、総称して神経発達症と呼ばれるものがあります。
それぞれに名前がついていますが、最近僕は、これらを細かく区分けすることが必ずしも良いことではないのではないかと強く感じています。
例えば、自閉スペクトラム症は以前、自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症などに分類されていましたが、現在では一括りにされています。
その特徴としては、こだわりが強い、コミュニケーションが苦手、感覚過敏がある、などが挙げられます。
しかし、これらの要素があるからといって「自閉スペクトラム症なんだ」と決めつけてしまいがちですが、実際には自閉スペクトラム症の子どもでも、注意欠如・多動症のような多動的な行動を示すことも多くあります。
つまり、発達障害を厳密に分類しようとしても難しいと感じています。
もちろん、特性ごとにある程度の知識を持っておくことは大切ですが、今の世の中で発達障害の定義をもう一度自分なりにまとめてみる必要があるのではないかと思っています。
結論から言うと、発達障害は「本人が困難さや障害を感じているかどうか」が大きな目安になるのではないでしょうか。
小さなお子さんの場合、本人が困難さを感じているかどうかは分からないこともありますが、親御さんや周囲の方が「周りと馴染めない」と感じることも該当すると思います。
病気との違いとアプローチの重要性
例えば、こだわりがあるから発達障害なのか、多動的な動きがあるから発達障害なのかと言うと、そうではありません。
その行動が原因で、本人が生活や生き方に何かしらの課題や困難さを感じているかどうかが重要です。そう考えると、発達障害は病気とは異なるものであり、脳の個性とも言えるのではないかと思います。
脳の特性や情報の処理が偏っていたりすることで、最終的に能力が偏ることが発達障害と言えるのかもしれません。
したがって、病気的なアプローチよりも、本人が今どのような状態にあり、そこからどのような支援をしてあげられるのか、現状を把握し未来志向のアプローチを考えることが大切だと思います。
また、病気は外から見て診断できることが多いですが、発達障害は本人の主観が重要です。
同じこだわりがあっても、生活に支障がない人もいれば、困難を感じる人もいます。
だからこそ、本人がどう感じているのかを理解し、どのようなサポートが必要かを考えることが大切です。
最終的に伝えたいことは、本人の特性や行動を理解し、その脳の個性や特性に寄り添って支援していくことが重要だということです。
現象として起きていることが周囲にとって良くないことであっても、本人は悪気があるわけではなく、それを制御できない状況にあります。
それを理解した上で、力づくではなく、本人がどうしたいのかを尊重しながら支援していくことが大切だと思います。
まとめ
発達障害は、脳の個性や特性によって生じるものであり、病気とは異なります。
大切なのは、本人がどう感じているのかを理解し、その特性に寄り添って支援していくことです。
僕たち支援者や親御さんは、本人がより良い生活を送れるように、未来志向でアプローチしていくことが重要だと感じています。
ありがとうございました。